長野県にある信州大学とは？概要・キャンパス・特徴をご紹介！

信州大学は長野県にある国立大学で、1949年の設立から多くの卒業生を各界に輩出し続けてきました。
長野県の豊かな自然のなかで学べることは、信州大学の大きな魅力のひとつでしょう。
そこで今回は、長野県で不動産売買を検討している方に向けて、信州大学の概要と各キャンパスに設置されている学部・学科、そして特徴についてご紹介します。

長野県にある信州大学の概要

信州大学は長野県にあり、学部と大学院合わせて1万人以上の学生が学ぶ総合大学です。
また、附属学校には、教育学部附属小中学校・特別支援学校・幼稚園があります。
各学部の前身となったのは、長野高等学校・長野師範学校・松本医科大学などであり、それぞれの伝統を受け継ぎながら時代に合わせた組織変革をおこなっています。

概要①理念・目標

信州大学の理念は5つあり、そのうちのひとつが「信州の豊かな自然、その歴史と文化、人々の営みを大切にすること」です。
長野県は豊かな自然だけでなく、深く刻まれた歴史や文化もよく知られており、信州大学ではそれらを尊重しています。
同時に、「世界の多様な文化・思想の交わるところであり、それらを理解し受け入れ共に生きる若者を育てること」も信州大学の理念です。
大学の地元である長野県を大切にするとともに、世界の多様な文化・思想を受け入れていることは、多くの学びにつながると考えられるでしょう。
信州大学は教育・研究・地域貢献・国際交流の分野における目標も掲げています。
これらは信州大学の存立の理念に基づいた目標であり、大学全体だけでなく各学部にもそれぞれの学問領域に沿った理念・目標があります。

概要②沿革

信州大学は、長野県内の高等教育機関7校を包括・併合して1949年に設置され、当時から全国屈指の国立大学でした。
設置当初は文理学部・教育学部・医学部・工学部・農学部・繊維学部の6学部のみで、その後、何度か学部・学科の設置・解消・廃止があり、現在に至ります。
2004年には国立大学法人化し、中越地震の被災地に対して医療チームの派遣や被災地の調査だけでなく、学生ボランティアや募金活動を通じた支援も行いました。
また、2012年から2014年にかけて、日本経済新聞社産業地域研究所の「大学の地域貢献度に関する全国調査」で3年連続の総合1位を獲得しています。
2015年には女性研究者研究活動支援事業の事後評価で最高ランクの「S」評価を獲得したことも記憶に新しい出来事です。
これからも信州大学は長野県とともに歩み続けていくことでしょう。

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長野県にある信州大学のキャンパス

信州大学は広域型キャンパスをもつ総合大学であり、長野県内に5つのキャンパスを有しています。
1年時は全学部の学生が松本キャンパスで学びますが、そのあとは学部によってキャンパスが分かれます。
各キャンパスでは地域特性を活かした社会連携を積極的におこなっていて、その土地ならではの経験ができるはずです。

松本キャンパス

長野県松本市は、かつて松本城の城下町として栄え、北アルプスの玄関口としても有名です。
松本キャンパスには全学部の1年生が集まるほか、人文学部・経法学部・理学部・医学部が設置されています。

●所在地：長野県松本市旭3-1-1
●アクセス方法：JR松本駅お城口（東口）23番のりばから「信大横田循環線」または「浅間線」（アルピコバス）に乗車し「信州大学前」で下車

長野（教育）キャンパス

長野県長野市の善光寺や県庁側にあるのが、教育学部のキャンパスです。
1895年に県庁舎の書籍庫として建設された煉瓦造の教育学部書庫は国登録有形文化財に登録されており、県歌「信濃の国」が誕生した地でもあります。

●所在地：長野県長野市西長野6のロ
アクセス方法：JR長野駅善光寺口7番のりばからアルピコバス「県道経由戸隠中社行」「鬼無里行」「西裾花台団地行」のいずれかに乗車し「信大教育学部前」下車後徒歩2分

長野（工学）キャンパス

信州大学工学部のキャンパスは、長野県長野市を流れる犀川の近くにあります。
長野市は古くから栄える情緒豊かな街であり、そこから世界的な研究を発信しています。

●所在地：長野県長野市若里4-17-1
●アクセス方法：JR長野駅東口から長電バス21番のりば「日赤線」に乗車、バス停「信大工学部」下車後徒歩2分

伊那キャンパス

伊那キャンパスには信州大学の農学部が設置されており、所在地の南箕輪村は日本で唯一、国立大学がある村として知られています。
中央アルプスと南アルプスを望む風光明媚な立地であり、圃場・附属農場・演習林が併設されている様子は、まるで森のようです。

●所在地：長野県上伊那郡南箕輪村8304
●アクセス方法：JR飯田線伊那市駅または伊那北駅からタクシーで約10分

上田キャンパス

長野県上田市は、以前から養蚕業が盛んな地として知られ、信州大学繊維学部はその地にあります。
全国的にも珍しい工学系附属農場が併設されており、最先端のファイバー工学で知られています。

●所在地：長野県上田市常田3-15-1
●アクセス方法：JR・しなの鉄道 上田駅お城口バス停1番のりばから千曲バス「鹿教湯線　丸子・鹿教湯方面行」に乗車、バス停「イオン上田前」で下車後徒歩3分

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長野県にある信州大学の特徴

長野県にある信州大学の特徴のひとつが、全学部の1年生が同じキャンパスで共通科目を受講することです。
また、自分の専門領域を越えた全学横断特別教育プログラムも開講されています。
そして「環境マインドの育成」を掲げていることも、信州大学の教育の特徴です。

特徴①共通教育

信州大学のカリキュラムは、学部一貫教育の考え方に基づき、「共通教育」と「専門教育」を2本の柱としています。
共通教育は「基盤系」「教養系」「専門基礎系」に分かれ、学問形成に必要な基礎知識、社会人としての幅広い教養、さらに学部専門につながる知識を習得する機会となるでしょう。
1年生が共通教育を受講する全学教育センターでは、各学部と緊密に連携し、学部を越えた教育が展開されています。

特徴②教育プログラム

意欲のある学生に対しては、専門教育に加えて、全学横断特別教育プログラムが提供されています。
信州大学独自の新たな履修認定制度として開設された全学横断特別教育プログラムは、学士課程の学生を対象としています。
継続的な実践学習および実践活動を通じて、地域や国際社会の課題を実感するとともに、高度なキャリア人材の育成を目指すことが、この教育プログラムの目的です。
また、修士課程で地域開発・保全など農学分野の専門技術者を目指す社会人に向けては、「地域共生マネジメントプログラム」が用意されています。
e-Learningシステムの活用や土日・夜間開講など、社会人が学びやすい環境が整備されており、最短1年で学位の取得が可能です。

特徴③環境マインド

信州大学がある長野県には、豊かな自然が残されています。
自然環境の保全に奉仕することを理念とし、その一環として「環境マインドの育成」を掲げていることも、信州大学の特徴のひとつです。
工学部が2001年にISO14001の認証を取得したのは、国公立大学として初めての快挙です。
2010年には全学でISO14001の認証を取得し、2019年には「環境マインド実践人材育成コース」がスタートしました。
環境コースでは、海外演習旅行でマレーシアにおけるオランウータンの保護活動について学ぶなど、日本国内だけでなく海外の環境状況や課題も研究対象としています。

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まとめ

長野県にある信州大学は、豊かな自然環境に恵まれた総合大学で、8つの学部があります。
1年次は全学部の学生が松本キャンパスで学びますが、学部によって学ぶキャンパスが異なります。
カリキュラムが学部一貫教育の考え方に基づいて「共通教育」と「専門教育」に分かれていることなどが、信州大学ならではの特徴です。